Android 0.9

Google が主導で(他にどこが協力しているのか知らないけれど)開発しているスマートフォンOS。

0.9 がリリースされて、製品化が目前らしい。

iPhone や Touch との差を見たときに、数点 Apple の強みを見ることが出来た気がする。

1つ目は、iPhone OS はハードウェアに特化されたOSであるという事。
Android はあくまで汎用OSだろうと思う。汎用であるという事は、ある切り口でみた場合必要の無い処理を、別の切り口から見た場合を考慮し、入れる必要が出てくる。
結果、余計な脂肪で肥え太り、ヘタレなハードウェア屋が手を出した場合にモッサリとした挙動しか出来ない、使えないスマートフォンが出来上がる。
現状リリースされているのは、PC上でのエミュレータであって、PCのリソースを使うことが出来たからこそあのスペックが出ているのでは?逆に、「要求スペックが滅茶苦茶低くて、エミュレータでも簡単に動きます」というのもあり得なくは無いけれども・・・それは現実的?
# Javaだしねぇ


もう一つは、Android にOS的な制約が少ない事。
iPhone は、ソフトウェア開発を解放したものの、出来る事を制約している。例えば、1度に動作可能なソフトウェアは1つだけで、サービスとしての起動は許していない。
逆に、Android はその点について制約を設けていない。
これは、一般的にユーザビリティを考えての事だとは思われる。しかし、現実を見た場合、複数のツールを立ち上げたスマートフォンは、リソースを食いつぶし全体のスペックが大きく低下する事が目に見えている。(実際 Windows Mobile では散々)
リソースの確保の為にハードウェアスペックを上げれば、シャープの悲しい PHS と同様に電池が保たない、変な PC の出来上がり。
Androidオープンソースらしいので、改修する事で何らか対応は出来るかもしれない。しかし、最初から制約が設けられ、その為に制約を何とか回避する事を宿命づけられたアプリケーションの UI と、制約が無い事を前提に作られたアプリケーションをカスタマイズされたワンメイドの制約によって縛られたOS上で動作させる場合のユーザビリティには、大きな差が生まれると思う。


・・・なるほど。
つまり Apple は、ユーザビリティにおいて、開発者に制約という負担を(多分、他よりも多く)強いる事で向上を行っている訳か。
自分らは制約を用意して、旨味を得るという・・・。
Apple・・・恐ろしい子っ!!


とりあえず、少なくても後1年は携帯電話+ iPod Touch で十分。Android が自分の生活に関わる可能性は低いと考えているので、心配とかそういうのではないのだけれども。
# ストリートビューの方は心配だ(爆