屋久島旅行記26日

先行している4人と屋久島行きの船が出る鹿児島港で待ち合わせをする。
何と彼ら、朝の5時から1つ山に登っているらしい。相変わらず無茶をするよなぁ。


自分は土地感が無い為、タクシーで鹿児島港へ移動。
やはり、時間よりも1時間30分程早く到着。

・・・

・・・

来ない。
先行組みが中々来ない。
朝から山に登っているという話も絡んで、焦りが膨らむ。

残り30分という所で、先行組みから連絡。
『たどり着けなくてさー、周りの建物とか教えてもらえない?』
いやいやいやいや。ちょっとまてーーー。

お互い焦って色々とやりとり。とりあえず近くの建物を伝える。
そんなやり取りが面白かったのか、タクシーの運転手に声をかけられたり。
結局車がたどり着いたのが船が出る10分前。

いやー、残念。
そこの駐車場、使えないよ。(係りの人に誘導されたとの事)

車移動。

ぎゃーーー

大慌てで駐車場へ車を移動し、あたふたと手続きを済ませる。
手続き完了時、2〜3分前でしたよ?




何とか船に乗り込む事が出来、席に落ち着く。
鹿児島港から種子島迄95分、種子島から屋久島まで45分の行程。ジェットフォイルなのだが思ったよりも時間がかかる。
佐渡島迄1時間でたどり着ける事を考えるとかなりの距離。

何とか全員乗り込めたという安心感もあって、気軽に隣の席のおばちゃんに声をかけたりして時間を過ごす。
途中窓から見えた種子島の雰囲気は非常に穏やか。
あそこでゆっくり過ごすのも気持ちが良さそうだった。


屋久島に到着。
この辺りから、自分の問題点に気付き始める。
自分の荷物が他の人のものに比べてやけに重いのだ。
数値ではわからないが、多分1.5倍はある。
原因は、電子機器関連(暇つぶし用のPSPとカメラの充電器)+時間つぶしに購入した本+不要な着替え+水。
まぁ、体力は他の人よりあるだろうと、この時点では楽観視していたのだが・・・これが過ちの全て。
後々悲惨な思いをする事となる。(何とありがちな・・・)


今回の行程では、荒川登山口から縄文杉奥の高塚小屋辺りでキャンプ伯。
27日、宮之浦岳山頂を経由し高塚小屋でキャンプ伯。
28日、淀川登山口迄移動し、タクシーにて安房

とりあえず、自分の荷物の重さに不安を残しつつも、タクシーで登山口迄移動。
ロッコ用の線路が敷かれる道をひたすらに歩く。



入って直ぐの洞窟。





道に沿ってトロッコの線路が続く。




道は非常に緩やかで、感じるほどの坂も無い。
が、この時点で既に、体に異変が発生。
肩が痛いのだ。
理由は簡単で、荷物が重すぎる。
そもそも痩せ型。肩の筋肉の量が少ない為、他の人と比べても荷を支えるクッションが少ない。それにプラスで荷物が重い。
手を差し込んだり、肩にあたる部分をずらしたりと手を打つも、根本解決にはならず。
厚着をすれば、綿繊維の服の為、今度は重くなる。

結局、荷物の1部を分離して、ポシェット状にする事で負荷分散を行い肩の負担を減らした。
と、今度は足の負担が増大。
「非常に緩やかな道」をかつてない疲労の中歩き続ける。


何か良い雰囲気の一枚。




ウィルソン株。




ウィルソン株内から上を見た所。



写真を見返せば、非常に綺麗な景色を見ることが出来るが、自分の記憶には余りそれが存在していない。

結局、キャンプ伯予定地の高塚小屋にたどり着いた時、テントを張れない程疲労困憊。
少しの間、ひっくり返っていた。
何と無様な・・・。

体が落ち着いた後、何とか周りの人に手伝ってもらいながらテントを張る。
その後楽しく食事をするも・・・余り美味しくないぞ。
あれ???
山で食えばなんでも美味しいって誰か言っていなかったっけか?

くっ。

唯一のより所、チキンラーメンにも手を出すが、やはり・・・。
最近我侭な舌になった気がする自分。
エンゲル係数最近抑えているんだけどな。何故じゃ??
って、今考えるとちょっと心理的に下向き加減だったのが良くなかったんじゃないだろうか?
楽しいから美味しいみたいなものが、疲労で全て下向きに。
もったいねー。


しかし、ここで唯一の喜び。
夜空が凄まじく綺麗だったのだ。
残念ながら、木々に隠れて合間からしか覗けなかったのだが、それでも半端無い。
星一つ一つの輝きが強く、その数も多い。


そんな星空に、圧倒され、慰められながらテントの中の寝袋の中へ。


その日は疲労もあって、即座に・・・寝れれなかった。。。