屋久島旅行記27日

何故、寝れなかったのか。
高塚小屋は標高1300m程度の所にある。
標高が高いと寒い。何と6度。
自分は荷物になると思って寝袋の下に敷く敷物を最低限のものにしてしまった。(他の荷物はあんなに持って行ったのに)

結果、体温が地面に吸われる。
これが半端無い。まさに地獄。
持っていった敷物は30cm四方のもの2枚。これを背中と足にあてて寝た。
所が人間が寝るときに主に地面と接する部分は3箇所であり、1枚足りていない。結果、尻の部分が冷たい。凍える。

一箇所ぐらいなんとか・・・と思うのだが、一箇所寒いだけで全身の熱を奪われる。いや、自分は敷物を持っていっただけ良かった。
もう一人敷物が一切無い人がいたのだが・・・朝は相当凹んでいた模様。
そりゃそうだ。


さらにうるさい。
自然に囲まれて物音一つ無いと思いきや、風の音が凄かった。
寝る前はそれ程でも無かったのだが、目を閉じると風の音が鳴り響く。音が小さくなって、寝れそうな雰囲気が構築された瞬間、轟音。
木々が突風にさらされて悲鳴を上げる。
丁度寝れそうなタイミングで吹くのではないのだろう。
寝れそうな状態が続いている所(レム睡眠状態?)で、轟音によってたたき起こされているだけ。

まぁ、敷物を持っていっていない人も寝れなかったと言っていたが、しっかりといびきが聞こえたし。
疲れもある程度取れていた事を考えると、自分もある程度は寝れたのも間違い無いとは思うのだけれども。


そんな訳で、翌日。
寒かったねと同意を取りながら宮之浦岳を目指す一行。
しかし、自分の体の中では着実に疲労は蓄積。
そして、3度目の休憩時、ついにギブアップ。
戻る戻らないで話をした結果、皆が少しずつ荷物を持ってくれる事に・・・。

あーーーーーーー
今思い出しても申し訳ない><
一緒に登ろうぜ、と言ってくれた、あの時とても嬉しかった。
・・・が、今、思い返せば、皆に不要な負担をかけてしまった訳で。
今後はこんな事が無い様に気をつける所存。


その後は、ペースも落としてくれた事も幸し、何とか景色を楽しむ余裕が出てきた。
宮之浦岳は(ってか屋久島自体が)、地面が隆起した結果出来た山らしい。
それが原因なのか、そこら中にむき出しの岩が転がっている。
人の形をした岩もあったりして、かなり楽しい。
岩に食いつくように生える植物もかなりの雰囲気を持っている。凄みというか、生命力の様なものが強く感じられた。









そしてついに頂上へ到着!!・・・が、体力の限界で登ってから10分ほど動けず。
無精ひげの若造がひっくり返っている姿・・・見苦しいにも程がある。
後で写真を見たけれども、かなり無様な姿だった・・・。
頂上では御決まりの記念撮影を取り、遅めの昼食。
が、やっぱり、飯が不味い。近くのおっさんが食べる握り飯が美味そうで泣けた。

いつもは、適当な食事でも全然きにならない自分。
何で、こんなに飯の事が気になるのか自分でも良くわからなかった。が、今思い返せば、多分、山道具を買った店員に食料のお勧めを聞いた際に素晴らしい笑顔もらった言葉が悪かったのかも。

「どれでも美味しいですよ、山で食べる飯は格別なので^^」

間違いなく、俺、期待しすぎwww
単純な奴。



そこから、後は下り。
俄然出る自分。・・・登りになった途端にペースダウンで情けナス。

途中、半端無い速度で登っていく外人(♀)さんと挨拶して、さらに後ろから追い越されたときには驚いた。とりあえず同行者が「シューマッハシューマッハ」と連呼していて爆笑。
別のおじさんと話をした時に、彼女の話が出る。何と、新潟で学校の先生をやっているらしい。もうちょっと話をしておけばよかった(笑


ここから一気に登山口迄下った。
高塚小屋で一泊の予定が、何とか宿に泊まりたいという話になり淀川登山口迄移動する。山の途中で電話がつながる状態となり、様々な宿へ電話。

・・・どこも空いてない。

GW突入でどこも予約で一杯だった模様。浅はかだったか・・・orz
宿で泊まりたかった人その1としてはガッカリ。

結局、登山口から少し奥まった所でキャンプ伯となってしまった。
ま〜た、寒い思いするのかぁ・・・。